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ころころころ。
テーブルの上に女神は微笑むだろうか。 今吉探偵と伊月助手と花宮助手とクトゥルフ神話。A 「交通手段は徒歩だと助かる。」 「なんで?」 「たぶん雨宮まだ回復してねーから。」 「せやねー。『雨宮大丈夫かー?』て笑うわ。」 「『大丈夫に見えるなら一回目ん玉刳り貫けバァカ。』って蹴っ飛ばす。」 「一通り雨宮で遊んだら状況整頓すんで。」 メタいっすわいまよっさん、と高尾が笑えば、18年前の事件を聞いといて流すことは出来ん、と探偵の顔で返された。全くだ、と伊月と花宮も頷いたので、ワーカーホリック、と言いそうになって前歯で辛うじて堰き止めることに成功した。口はナントカの元である。 「じゃ、KPから基本情報渡しますね。島の情報で月人と雨宮が見つけた所に嘘は無いです。島民共有の耕耘機があるだけで、自動車なんかは一切ありません。ライフラインも最低電力は自家発電。燃料は石油や薪や炭です。飲料水は井戸水ってとこすね。」 「クローズドサークルやん。」 「道は舗装されてないですね。通りがかるひとの姿も見えないし、潮の音や風の音がゆったりと流れてる長閑で静かな村ですよ。」 「・・・ロールやな。知識系の生物学辺りが望ましいか。」 「相変わらずメタですけど、さてどうして?」 「畑やら田圃やらあるやろ?少し調べたい。」 「なるほどな。」 花宮は頷いたが、伊月は首を傾げる。 「どういう事です?」 「月ちゃん、TRPGの基礎は想像力。ちっさい島に、しかもクローズドサークル。詳しく知っておかんと痛い目見るん明白や。どんどんロールしてくで。」 「あーじゃあ、生物学は皆さん一桁なんで、博物学でいいっすよ。」 「雨宮、博物学とっとったな。」 「ん、22。成功。村から離れた場所は見れるか。」 「じゃあ、オマケで、博物学マイナス20で!」 「やっぱし。」 「げ、63。失敗。」 「はい、田畑の様子ですねー。あんま手入れされてない、雑草や虫も多いっす。肥料とか一切使わない、つーか、育つまま育ててるってトコっす。」 「『ん、調べたいことは大体分かった。横井の家いくで。』水野、案内や。」 「なんですかその上から目線。『水野さん、よろしくお願いします。』。」 「雨宮はもう少し調べたいな、と思いながら着いていく。」 「はいはい。横井の家は島の南側っす。徒歩30分てとこですよ。看板とかも一切無いし、時々倉庫や廃屋が朽ちかけてるのが見えます。」 「『良いところじゃないですか。船長さんのお話を聞かなければ、ですが。』ですね。」 「『せやね、あのお話聞かんかったらのんびりリゾート出来たんにな。』や。」 「『あんま気にしねーで良いと思うがな?』。」 「『雨宮、楽観すんなや?』。」 「『してねーし。だから調べてんだよ。』。」 「と、客人がこそこそ話している間も水野は上機嫌に三人を案内するのだよ。『しかし雨宮さんは体調がすぐれないようですが。』・・・。」 「やっぱりかあああ!!!!」 「CON5ですもんね・・・。」 「『そこの廃屋ですが、休むには丁度良いのだよ。』と案内するのだよ。」 「廃屋・・・。」 「なんかある・・・絶対なんかある・・・!」 「そのまま全滅ルートだったりしてな?ふはっ。」 「笑えないっすね。でもまあ、廃屋自体は古い農機具や籠や笊や莚や割れた瀬戸物や蛙の置物とか散らばってて、まあ、そっすね、ヒトが住まなくなって結構経ってるかなーっていう。」 「農機具で殴られたら雨宮死ぬぞ。」 「休憩中、『ホォーウ、ホォーウ』という奇妙な声が遠くに聞こえたりもするのだよ。」 「フクロウとか?」 「『あれは猿の声なのだよ。皆さんもあまり森の奥地には入らないほうが良いです。悪戯をされたりするのだよ。』と水野は無関心な顔で返すのだよ。」 「ふうん・・・。」 腕を組んで顎に指をやった伊月に、にたりと高尾が笑うので、花宮が賽子を摘まむ。 「ロールすんぞ。」 「理由は聞いても?」 「猿だとしても梟だとしてもだ、それが本当に貴多島に住んでいるかどうか、だな。何かの悲鳴の可能性がある。たとえば・・・白江。」 「メタ勘弁してくんねっすか。じゃ、雨宮の博物学マイナス10で。」 「ん、62・・・失敗か・・・。」 「ざんねんでしたー。」 「そうこうしている内に休憩は終わり、水野は横井の家まで三人を案内したのだよ。」 「海風が強いってことを除けば、砂浜の海岸線は一望できるし傾斜の丁度いい場所に建ってるんで立地は最高っすよ。台風の風雨を避けるための石垣や防風林で取り囲んだ中に、ぽつんと赤い瓦の木造建築が建ってます。あとはこっちも台風対策っすね。瓦は漆喰で補強されてます。」 「沖縄とかの家をイメージしたらええ?」 「そっすね。柱が多くてコンクリになってる壁もあります。知識ロールどぞ?」 追加情報やな、と三人は数字を弾き出す。 「月人、46。ギリ成功。」 「吉本、35。成功や。」 「雨宮、11。成功。」 「了解っす。その家の様子から、古い沖縄建築だって三人は判ります。築歴は100年前から増改築が繰り返されていますが家の形状は当時の姿のままですね。」 「水野が声を掛けるのだよ。『松坂さんは御在宅ですか。』と。」 「え、松坂・・・?」 「横井は?」 「横井の家に連れてかれた、んやんな?」 「真夏の南の島ですから、扉は風通しに開いてます。呼び鈴は無いです。すぐに家から女性が出てきました〜。」 「『遠いところをよくお越しくださいました。どうぞ遠慮無くお入りください。外は暑かったでしょう?』。」 こほん、と咳払いをしてから突然の裏声に三人が戦慄する。緑間ぱねぇ、という話である。 「え?っていうかえ?女?」 「『お嬢さん誰や?横井にワシら会いに来たんやけど?』。」 「『松坂理恵子と申します。横井さんとは・・・』。そこに一人の老婆が近づくのだよ。『あんたらが新しいまれびとなのかね?』と。」 「ばあさん空気読めや!!」 思わず怒鳴った今吉に皆で笑った。 「水野さんも、『ハマ婆さん、一人でうろついていては危ないのだよ。』と吉本さんたちから隠すように動くのだよ。そのまま、『また夜に。』と言い置いて水野は去った。」 「はい、質問どうぞ。答えられる範囲、若しくはロールで。」 「時間は?」 「30分歩いて休憩して、なんで19時っすね。夕飯の時間ですか。空も夕焼け色ですよ。」 「それじゃあ、松坂だったか?邪魔しながら話聞かせろ。」 「『松坂さんと横井の関係は?』。」 「ストレートですね。『横井さんはこの家に下宿をしていらっしゃいます。』との回答です。」 「俺はさっきの老婆が気になります。えっと、『ハマお婆さん?というのはどちらの?』でいいかな。」 「『最近痴呆が進んで、用も無く徘徊しています。』といったところです。」 「『下宿人は他にもいるか?』」 「『田舎にはアパートなんてありませんし、古い家なので部屋数だけは多いんです。お荷物はこちらの、玄関脇にお部屋をご用意しましたから、どうぞご利用ください。横井さんの部屋にご案内します。』なのだよ。」 「・・・大変だな緑間・・・。」 紅茶を啜った様子に花宮が珈琲を啜りながら半分ほど呆れた声を出す。 「横井さんにお会いに行く方向でFAっすか?」 「「「FA!」」」 つかそのために来たんだし、と。手紙寄越したん横井やろ、と。何のためにやってんですかTRPG、と。 「そんじゃ、薄暗い廊下を歩いて、松井は板戸をノックしました。」 「あれ、季節柄開けっ放しつってなかった?」 「部屋の中は薄暗く、カラカラと古い扇風機が部屋にこもった熱気を掻き回してます。畳の和室に多くの写真器材が置かれますね。写真家さんですし?写真の処理剤の酸っぱい臭いがして、壁にはコルクのボードが何枚も掛かったり立て掛けられてます。コルクボードには写真が何枚もピンで貼られいて、中には年月で端が丸まったりしてるものもありますね。あとは低い筆机。写真一筋といった部屋の様子ですねぇ。」 「暗室と兼ねてる訳だ?」 「肝心の横井は。」 「いますよー。その文机に背中を預ける横井治は畳の上に腰をかけていました。暑いんでしょうね、上着のボタンを外して、少しだらしない格好です。横井の膝を枕にして少女が甘えるように、身体を丸くして寝転がってる様子でっす。」 「誰や。」 「名前は松坂愛香。」 「松坂理恵子の関係者か。」 「その前に心理学とってるひといます?」 「・・・いない。」 「ん、じゃあ月人行きません?医学マイナス20更に割る事の2でオマケしますよ。」 「まじで。」 「このKP伊月に甘くね?」 「まこっちゃんもサービスしてもろたやん。月ちゃん、どうや?」 「42で成功です。」 「「おお!?」」 「じゃっ、月人は横井の表情に驚きと戸惑いを感じとりました!」 「共有します?」 「せん。後で。」 「何故です?」 「松坂理恵子とその関係者っぽい子供の前でその話は憚られる。」 「なるほど。」 「松井は二人を窘める。『二人ともお客さまの前でみっともないのだよ。』と。少女は立ち上がって三人を見る。『お母さん、このひとたちがお父さんのお友達?』と。」 「お父さん!?」 「『失礼なのだよ』と理恵子は窘める。」 「『横井さんの娘さんと奥様でしたか。』って反応します、月人は。」 「『誤解なさらないでください。この娘は私の子供ですけれど、父親は横井さんではないのだよ。この子の父親は、昔私がつきあっていた人なのですが、現在どうしているかは知らないのだよ。私ひとりでこの娘を育ててきましたが、やっぱり寂しいのか横井さんを父と慕っているのだよ。』が松坂理恵子の回答だ。」 「今更だけど緑間、裏声大変じゃない?普通の声で話していいよ?」 「せやな、まこっちゃんの腹筋一六個に割れるわ。」 「ではお言葉に甘えます。」 発言が少ないと思われていた花宮は緑間の裏声でどうやら笑い過ぎて呼吸困難気味らしい。 「横井は、吉本一行に気付くと、『来てくれたのか・・・。』と覇気のない声で挨拶しましたー。ちょっとキョリある感じっすね。」 「まあ、10年も音信不通や。普通の反応やろ、多分。」 「少しやつれた感じで、南の島に住んでるのに日焼けもあんま無いっすね。」 「松坂理恵子は『ここじゃあ、みなさん落ち着かないでしょうから。居間のほうに行きましょうか。』と横井を促すのだよ。」 「横井の様子は?」 「横井はゆっくり立ち上がりました。彼の右足足首の三十センチぐらい上あたりから、その先が無いです。」 「え!?」 「足、無いの?え?『足はどうなさったんですか?』。」 「『島に来た頃大きな怪我をしたのだよ・・・。』と横井は力なく笑ったのだよ。愛香は何も言われなくとも横井を支えるように立ったのだよ。」 「義足とかは?」 「無いっす。坂も多いんで、生活の大部分は愛香に助けられて過ごしてるみたいっすよ。」 「『それは大変ですね・・・。』医学ロールでどうにかなる?」 「なんないす。」 「即答やな。なんかあったな、横井。」 「またメタい・・・。何でっすか。」 「お前の態度とシナリオの裏や。」 「うっわぁ、俺の信用ロールしなきゃダメ?」 「サトリには無駄でしょ。月人も居間に行きますよ。」 「雨宮も。」 「・・・吉本もや。」 「はいはい。ストーリー進めますね。麦茶と西瓜が出てきました。縁側では風鈴が涼しげですよー。横井は懐かしそうに吉本さんに話しかけますよ。」 「『島の暮らしはどないや?』。」 「『島の写真を撮り続けて楽しんでいるのだよ。』。」 「『そうか。相変わらずやな。足は詳しく聞いてもええか?』。月ちゃん、心理学ロールや。」 「はえっ?さっきと同じ数値で良いの?KP。」 「ああ、さっき成功してるんで、成功で一ポイント増やしてもいいすよ。」 「んー、医学マイナス20更に割る事の2で+1?え、あー62・・・失敗です・・・。」 「あっちゃぁ・・・横井は多分これ以上話したないで。」 「メタ止めてくださいって。愛香は横井にベッタリで会話に入っては来ませんがにこにこと皆さんを見守ってますよー。」 「なあKP、愛香に話をすることは可能か?」 「出来ますが?雨宮さん相手でいいんすか?」 「相手はガキだろがバァカ。学校だとか友達だとか、ああ、漁師のプレゼント先も気になるし、理恵子の仕事も大家って感じじゃねェし。」 「はい、じゃ理恵子さんもいますしね、どぞ。」 「『愛香は学校に通う年齢だが、学校には通っていません。町の生活が合わなかったようです。この島で暮らすだけなら学校など行かなくとも勉強する方法はいくらでもあるのだよ。』。」 「つまり学校には通ってない・・・町には、ってことは島には学校も無いね。『どうしても食料が必要になったりして本土で買う際なんかはお金が要りますよね?収入は?』。」 「うわー、伊月サンみたいな役人とか俺嫌いになれる自信がありますわー。」 「理恵子の回答なのだよ。『畑などで育てた野菜を売って現金収入にして島で分配しています。』『島で生活する限り金銭の心配は要りません。』。」 「ちょっと惹かれる条件だな。」 「花宮さん?」 「野菜とか気ままに育てて回収して売って、家が無いなら松坂家の家で部屋を借りて、だろ?便利じゃね?」 「花宮さんてそんなキャラでしたっけ?」 「いや、気分で生活するにはいいだろ、金銭絡まねーって。腹の探り合いもいんねーし、稼ぎに必死になる事もねーし、そのせいで刺される事もねーし。」 「わーお、現実がまさかにシビアな件ですよーい。」 「えっと、船長さんのゆってた女の子は愛香ちゃん?でいいのかな。プレゼント渡すよ?」 「せやな。横井にも会うたし、これですべきことは一通りや。」 「はい、愛香は髪飾りを受け取って、理恵子に髪を結んで貰うと飛び跳ねて回って踊って自慢げに、似合う?とか笑ってます。何でしたら心理ロールどぞ。」 「は、え?何に対して?25ってあー!成功!やたっ。」 「横田の心理ですよ。」 「何が解った!?」 「横田は愛香を好いてはおらん。寧ろ嫌っとる。そんなとこやろ?」 「サトリ発動勘弁で。」 「正解してもーた。」 「あんたプレイヤー向いてないな、今吉サンよ・・・。」 「うん、俺も思った・・・。」 うわぁ、と若干室内の気温が下りる。 「気を取り直してシナリオ進行しますよ!!」 高尾が手を叩き合わせ、サトリ禁止でっ、と言い置いた。 「夜も更けてきて、松坂理恵子が『今お風呂を沸かしますから、長旅の汗を流してさっぱりしてください。今晩は島のひとも呼んで、細やかな宴会を開く予定です。』と愛香に風呂の用意を言いつけるのだよ。」 「水は井戸水だろ?」 「です。土間にポンプがあって、水を汲み上げて運んで、薪を運んで沸かすっていう・・・。」 「子供には重労働じゃない?ああ、そっか。『愛香ちゃん、手伝おうか?』で。」 「松坂愛香は『いつもやっていることだから、全然平気なのだよ!』と明るく笑うのだよ。」 「何歳なの愛香ちゃん。」 「9歳すよー。」 「しっかりしてっし力もあんな。キャラシはどうなってんだ?って晒すわけねーか。なんかラスボスっぽい。」 「花宮さんそれメタああああ!!!もうなにこのサトリコンビ嫌い俺嫌いいいい!!!赤司とのマッチアップくらい嫌いいいいい!!!」 さり気ない発言は後で教えておこう、と高尾曰くのサトリコンビは決意した。 「じゃあ、夜は『まれびと』の歓迎の宴なのだよ。」 「ああ、『まれびと』信仰からの発展だったか。場所は?」 「横井家です。三人がお風呂貰ってる間に村人がぽつぽつ集まって来ましたー。松坂母娘、道案内だった水野国彦、陽気な老人な大佐原敏造は村長的な立ち位置ですね。志和和志、シヅ夫妻。大佐原は一升瓶を4本くらい、志和夫妻は新鮮な夏野菜、水野は魚を持ち寄って、恵理子がそんな豊富な食材で調理って所す。」 「調理は理恵子のみ?客人に対して料理人少なすぎへん?」 「それこそ『手伝いましょうか?』だよ・・・。」 「理恵子の料理の上でには村人は及ばないし、邪魔になるだけっすよ?」 「見てるだけも無理?作られたもの運ぶくらいは出来るだろ?」 「じゃあ、月人は台所待機っすか?」 「ん、せやな。料理はどんな?」 「はいはい、鰤、アオリイカの刺身。今朝、水野国彦が島の岩場で銛突きで仕留めたという石鯛の活き作りなんてどうでしょ?料理店では高級魚ですからねー。鹿児島らしい料理としては、黒豚の角煮、豚耳の酢味噌和え、レバーの味噌漬け、豚足を味噌と黒砂糖で煮込んだもの。」 「・・・豚づくし・・・。」 「他にも有名なキビナゴの刺身、定番だったら薩摩揚げ。お酒は当然、薩摩の芋焼酎!一升瓶が何本も並べられてますよ。鹿児島料理は全体的に甘い味付けっすね。刺身醤油も甘いっす。焼酎は辛口。どうすか?」 「なかなかやね。」 「『酒はどうですか?』って聞かれますよ。」 「『頂きます。』助手二人は未成年やから。」 「『未成年なのでお酒は遠慮します。』。」 「『どうすっかな。ばれなきゃいいだろ。』。」 「『あっはっは、雨宮さん面白い冗談ですね?』という感じですか。」 「素やん。」 「今更だが結構な量あるよな、料理。」 「でも人数ありますし。」 「島民は御客人に興味津々ですよ。『職業は?』とか。」 「『探偵やってんで。』。」 「『そちらの若いのも?』。」 「『助手やでー。正反対やけどやからこそ役立つ。』。」 「『普段はどこでどんな生活をなさってるんですか?』。」 「質問攻めやん。」 「『帝都で学生してます。』でいいのかな?人物設定基本リアルに持って来てますから。」 「だな。『籠球楽しんでます。』とか?」 「『えー?雨宮さんのそれってどうですかねぇ。』。」 「『月人、てめぇどういう意味だ。』。」 「『そのままですが。』。」 「ちょいちょい月ちゃんとまこっちゃんがリアルで困るんやけど。」 「んー、何かねぇのか、KP。あ、横田か愛香の様子とか。」 「はいな。横田さんはちょいと浮かない顔ですね。隅のほうでひとりちびちび焼酎飲んでます。料理には手を付けてません。愛香はそれにべったりです。そうですねー、なんか気になるならアイデアロールどぞー。」 「アイデアか・・・。25。月人成功です。」 「46。雨宮失敗。」 「吉本は32で成功。共有は後にする。何が解った?」 「島民は酒を勧めるばかりで飲んでいないって気付きます。」 「ふむ・・・。月ちゃん、心理学ロール。」 「うげっ、またですか。24・・・成功です。」 「メタ止めてつったじゃないっすか。誰について調べたいんすか。」 「横井。月ちゃんがこそっと教えてくれた、でええやろ?」 「了解っす。横井はボソボソなんかゆってますけど、なんか不安そうです。理恵子と愛香が料理のおかわり取りに席を外します。」 「『ボクは弱いのだよ・・・弱い人間なのだよ。おねがいだ、少しだけ時間をくれ。まだ時間はある・・・そう時間ならあるのだよ・・・。』。」 「突然の緑間に驚いた俺は悪くない。」 「花宮さんwwwびくってなったwwwびくってwww」 「なったねwww」 「黙れ鳥の目コンビ焼き鳥にされてーか。」 「「さーせんwww」」 「その台詞は宮地さんがよく言うのだよ・・・。横井は泣きそうに言ったのだよ。」 「で、理恵子と愛香が戻ってくると元の席に帰っていきましたー!」 「え、『もうちょい話しよーやー。』。」 「残念ながらそれからはだんまりです。理恵子は横井の態度も気にせず、お客さんに笑いますよー。」 「『明日の予定はどうなさいますか?』。」 「『えーと、横井に会う予定は済ました。』さっきの発言は気になるけどな。愛香にプレゼントも渡したし、『特に予定はあらへんよ?適当に観光して帰るわ。』でええか?」 「異存無しです。一応夜には情報共有して、横井について気になる事は話しますが、吉本探偵次第ですね。」 「だな。『明日の予定は特にない。』。」 「『では浜辺で遊んではどうでしょう?』と理恵子は提案するのだよ。」 「あ、そか、南の島だしリゾートいいよね・・・。『カケルさん、俺海行ってみたいです!』で。」 「月ちゃん・・・。『しゃーない、付き合うたるわ。』。」 「『折角だから愛香も一緒に遊んできなさい。』と横井の横槍なのだよ。」 「あ、そか、横井は愛香を好いてはいないってあったな・・・。愛香と離れて過ごしたいんでしょうか。」 「『そうですね、もし、皆さんがお邪魔でなければ・・・わたしたちも、ご一緒させてもらってよろしいですか?』というのは理恵子の提案なのだよ。」 「理恵子も来るんかい。」 「別に断る理由は無いでしょう。あんまり気に入ってない子供とその母親が友人から離れて行動する、友人もそれを願ってる。だったら一日くらいは御人好ししても。」 「ちっ。このイイコちゃんが・・・!」 「月ちゃん、保証人のハンコは気軽に捺すもんちゃうよ?」 「ちょっと二人とも殴られますか?」 「さてプレイヤーの皆さん、ロールします?」 「・・・念のため、何で?」 「念のため?」 「そろそろ来そうやからな・・・。」 「何が!?」 「これ、クトゥルフだろ。」 「あ、ご存知でしたー?」 「キャラシ作成にSAN書かせといてよく言うよなその嘴まじ削るぞ!!63!技能は!?」 「聞き耳っすー。ちぇー三人とも初期値ままじゃないすか。×2で引き続きいまよっさんと伊月さんはロールよろしくでっす☆」 「・・・65。失敗や。」 「22・・・成功・・・しました・・・。」 「わあ、女神に愛されてるやん月ちゃん!!」 「先ほどの様子を窺うにあんま喜べる状態じゃない気がするんですがどうっすか!?」 「はい、月人の耳には『いるよ〜、いるよ〜。』としゃがれていますが子供の声が聞こえます。」 「ちょおおおおおおおおおおおおおホラーあるなら先ゆってえええええええええ!?!?」 「伊月さんホラー平気っしょ?」 「クトゥルフはまた別だと思う!!」 「因みに月人が声に気付いた瞬間、島民の皆さんが縁側方向を見ました。」 「なにそれこっわい!!」 「こええええ・・・。」 「吉本と雨宮は聞こえてへんから更に怖いやんなぁ・・・。月ちゃんが。」 「俺が!?」 「今度は目星でロールどうぞ。あ、月人は成功してるんで×2で。雨宮も目星は取ってましたね。」 「うっげ・・・。」 「21・・・成功してもた・・・。」 「33・・・成功・・・。」 「13・・・成功だ女神めちくしょう・・・!」 「ご覧の方はBGMをホラー調にして頂けるといいのだよ。」 「はいじゃあ、状況説明いきまっす☆」 「ちょ、やだやだやだ!!」 「花宮さん煩い。」 「なんでお前そんな落ち着いてんだ・・・!」 「平常心、平常心や翔一・・・。」 「取り囲む防風林の向こうから、ざざっと海の音が聞こえてます。その向こうに、ちらっと明かりが見えました。」 「民家の明かり・・・?」 「っぽいですが、にしては近いです。林の中にぽつーんと。人相は判りませんが、髭の濃い中年男みたいな顔が、ぼんやり、宴会の座敷を見ています。」 「・・・何者?」 「月人が聞いた声はそいつからっぽいですね。」 「しゃがれてるけど子供の声つったよなお前!!」 「中年男・・・?」 「直後、縁側に一番近かった水野国彦がいきなり驚くほど機敏に裸足のまま飛び出します。その動作はまるで訓練された軍人のようでした。」 「水野・・・?追跡ロールする・・・て誰もとってへんやん!!」 「暫くすると水野が戻ってきますね。」 「『追い払ってやったのだよ。』と平然とした顔で報告するのだよ。」 「何や。誰が来た。痴呆老人の徘徊か?『誰やったん?』で質問合うてるか?」 「翔一さん錯乱気味www」 「水野は『出来損ないが迷い込んできたようなのだよ。気にすることはないのだよ。』と答えるのだよ。」 「なのだよが緩和剤になる瞬間が来るとは思わなかったぜ・・・?」 「それに対し、松坂理恵子は厳しい声で『お客様に、そんな汚い言葉を使うものじゃありませんよ』と水野を窘めたのだよ。水野も『騒がせしてすみません。あの人もこの島の住人なのですが・・・仕事をすることなく、島の畑を荒らしたりするもので・・・島の人にも嫌われているのだよ。』と答えたのだよ。」 「出来損ない?一種の差別用語かな。詳しく聞きたい。ヒトだね?」 「ほんじゃ詳しく。何年か前に島にやってきて勝手に住み着いた、北側の森に小屋でも建てて暮らしているらしいが、詳しいことはわからない。名前すら知らないので「森の人」とか「出来損ない」と島民は呼んでいるって程度のことは教えてくれます。」 「成程、なんとなく理解。」 「どういう風に?」 「後で説明する。情報共有の時にちょいとメタらんか。」 「了解。シナリオ進めろ、KP。」 「はいはい、我儘なプレイヤーさん達っすねー。横井は青ざめた顔で、『飲み過ぎた、気分が悪い。』とぶっきらぼうに部屋を出まっす。理恵子も心配そうに、『愛香、治さんについていてあげて。』と言いますね。愛香も『おやすみなさい!』と挨拶して横井を支えて部屋を出ます。」 「俺、付き添っていい?悪酔いなら、医学か応急手当あるし。」 「いいですけど、二人とも家から出ますよ?」 「はい!?『どこ行くんですか!?』。」 「『少し酔いを醒ましに歩くのだよ。』と横井は返答する。島民たちも良いじゃないかと月人を宴会場に留めるのだよ。」 「うっわ、怪しい・・・。『わかりました。お気をつけて。』と見送ります。うーわー追跡したいー。」 「簡単に引き下がってんじゃねぇよバァカ。俺は追うぞ。」 「『お兄さんはどうしてオタマロと呼ばれているの?』と愛香ちゃんに質問されます。」 「『帰るわ。』。」 「おい。」 「『そろそろワシら部屋に引き上げてええか?』情報共有と推理進める。」 「はい、了解っす。吉本さんの合図で宴会お開きでっす。因みに島民全員が顔見知りなんで、戸締りなんかの習慣はないですし、夏場なんで暑くて締め切って眠れたもんじゃないっす。蚊取り線香とか蚊帳が用意されてますんで、ご利用できまーす。」 「ん、『おおきに。休ませてもらうわ。』っと。」 「はい、『おやすみなさい。』でいいですね。」 「おお、『ご馳走様でした、もだな。』そんじゃ部屋で、情報共有。なんだっけ?横井の態度?驚きと戸惑いだったか。吉本が訪れた事に対してだな。来てくれつっといて変じゃね?」 「前連絡してませんでしたし、吃驚はしますね、普通。あとは横井は愛香を好いてはいない。片足の無い面倒を見て貰っているのも関わらず。」 「あとは、島民が飯に手を付けてない、ってのもあったか。横井が宴会の始終を沈んだ様子、自分は弱い人間だ、時間はある、発言。」 「あとは出来損ないの人間やな。この島について現時点でもう少し手に入る情報はあるか、KP?」 「んー、じゃあ博物学ロールでオマケしちゃってもいっすよ。」 「雨宮とっとったな。振れ。」 はいよ、と気を無くコロコロ二回。 「25。成功だ。」 「ん、じゃあ森があるの覚えてますね?」 「島の三分の一は森だっけ?」 「そっす。木々の樹齢は150年程度。こんなもんかな。」 「150年。これは来たな。」 「何がですか?」 「これはクトゥルフやで、月ちゃん。」 にんまりと今吉は笑って見せた。 続く。 |
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続きを希望とのお声を幾つか頂くことが出来ましたので、novel/1837640の続きです。座談系形式に近い、wwwとかも出てきます。サイコロはリアルに振ってます。技能で66超えてるやつの判定は鉛筆ダイスで判定してます。
2013年01月01日 01:32初出。
20130118masai