誠実の流し目。
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既に芯のあるそれを持ち、足の付け根と竿にキスをするのは伊月の癖だ。裏をつぅと尖らせた舌先でなぞるが、舌が短く薄いのでくちびるに挟まれる形になってしまって、視覚的にクる。熱が燻る腰が揺れたのに、視線を下ろしていた睫毛が持ち上がり、切れ長の目が少し見開かれて上目に眺め上げてくる様子が実に幼気で背徳を煽る。ちう、と先端を吸われて脚が跳ねそうになった。 「しょういちさん?」 「そこで喋って顔に掛かっても知らんよ。」 ベッドに腰掛けた今吉の足の間に貌を埋めた伊月の格好は、セーターにスカート。スカートは巻きスカートになっていてパギンスやデニムと合わせる事のできるユニセックスなのだが、スカートだけ残して脱がして見た。落ち着かなく膝が擦り合うが、徐々に口淫と手淫に夢中になった伊月の腰は艶やかにスカートの裾を揺らしている。 「んぅ・・・。」 咥えしゃぶる口内は熱く興奮して、深く咥え込むと、うん、と喉を鳴らして強く先端を絞めて搾った。 「ん、くっ!」 「ふはっ、責任持ちや?」 「けっほ・・・。」 どろりと喉に垂れ落ちた精液に噎せながらも、赤い舌を白く染めたそれを一度今吉に見せつけると喉を上下に動かした。 「はふ・・・にがい。」 「当たり前やろ。」 「だって、翔一さん、俺の飲むじゃないですか。」 白い脚がベッドに乗り上がって、首筋に懐いてくるので美しい黒髪を梳いてやれば、よく懐いた猫のように擦り寄った。セーターの裾を手繰って手を滑り込ませれば、その温度に白い肌が花色に色付く。うっとりとされるがままになっている肢体は無自覚ながら媚態をシーツにばらまく。しなやかに筋肉の着いた脚辿っていけば、熱を持った兆しが指先に糸を引いた。 「あっ、ん。」 「かわええ。」 「・・・へんたい。」 つんと尖るくちびるに噛み付けば、薄いくちびるがきゅっと噛み締められたが何度もかぷりぱくりと軽く歯を当てれば、精液の味が残る口内を犯す許可が出た。 「ぅん・・・。」 「は、にが。」 「んーんっ!」 下肢を握り込まれて伊月は今吉の肩に縋って体を跳ねさせた。 「汚したないやんな、ゴム着けるで。」 「ひ、う。」 小刻みに痙攣する腿を宥め、コンドームを伸ばして、独特のゴム臭さに雰囲気を壊されかけるのにキスで引き止めた。セーターの上から探り当てた頂がぷっくりと弾力を返してくるのに今吉は口の端を釣り上げ、まだもう少し理性と戦おうとする美貌を見下ろす。 「中、触ってええ?」 「やだ、みみ、ちかい・・・っ!」 耳朶に軽く歯を立て黒髪が流れるのに指を通し、薄い肩が強張ったのに、耳を舐めれば、はう、と切なげに喉を反らせた。しつこいくらいに耳朶を噛み、舐めて、唾液に塗れた頃には、強請る様な黒曜石色の劣情を見た。 「しょ、しょーいちさ、もぉ、だめぇ・・・。」 乱れ方は未だ未だだが、ぺちゃりと舌で耳を舐めてやれば、はっ、と熱く獣のような息がその美貌から発された。装着されたコンドームが白く濁って、垂れて汚す前に外してやれば可愛らしく萎えた。 「俊はもう、女抱けらんなぁ。」 揶揄の言葉に眉根を寄せたが、くちびるを落とされて表情を和らげる伊月の、なんとまあ小手先の軽いこと。 「翔一さんに抱いてもらうんで、いいです。」 貌を背け、枕に顔を埋めたその背は全国区の部活動所属であるというのに随分華奢だ。セーターを捲ってしまえば背骨と肩甲骨が綺麗な白い背中にてんてんとキスマークが散らされている。硬くしこった胸の飾りを虐めていれば、真珠色の天使の輪が乱れた。 「どないした?」 「お、女の子じゃないですもん・・・っ。」 感じてしまうのが悔しい、と快楽に滲んだ瞳で今吉を睨むと、白い脚が今吉の、前立てを寛げただけのデニムを纏う脚に絡んだ。スカートの襞が乱れてその姿は散々に、感じ苛まれた女と遜色なく畝った。 「観念してまい。」 囁かれて導かれるまま、伊月はスカートの裾を持ち上げる。真っ白の腿に双丘がゆっくり持ち上がる。 「翔一、さん。」 「どうした、俊。」 真っ赤に染まった目元に涙を溜めて、屈辱に言葉を詰まらせた。 「ぉ・・・か、して。」 「合格。」 起き上がって、既にひくついている孔に指を当てれば、白い脚がゆるやかに開かれる。ローションを纏う指先で尾?骨を撫でれば大袈裟なほど、枕に顔を埋めてちいさく喘ぐ伊月の肩が震える。襞のひとつひとつに塗り込める潤滑剤に、厭らしく水音を発してそこは指を飲み込む。 「ふぅ、うぅー・・・!」 「声、出して。もっとゆうて?」 「にゃあ!?」 スカートはすっかり捲り上がって、一番に感じるそれを摘ままれ腰が跳ねて嬌声が上がった。あっ、あっ、と断続して上がる声に合わせて腰が上下に揺れるのは指に与えられる刺激から。 「にゃぁ、やあれす!そこ、そこばっか、やぁあー!!」 かくん、と肘が落ちた。枕に掛かっていた指がゆるりと落ちて、シーツを泳ぐ。膕にローションが溜まったのを掬い、足せば随分と滑りが良くなったそこが指を強く絞めた。 「はふ、う、にゃぁう・・・。」 「きもちええ?」 あ、と浮かんできた若魚のように身体を跳ねさせたくちびるを音なく紡ぐ。揺すられる腰は色濃い花色に染まって男を誘う。 「もぉ、やぁらぁ・・・っ!」 シーツを掻いた指を今吉が握り込めば、真っ赤な舌で手首に浮き出る骨を舐められた。 「いれ、て。しょーいちさ、も、いいから、ぐちゃぐちゃに、っ!」 ひっ、と呼吸が詰まって反っていた背が丸くなり、枕に頭頂部を押し付ける形で伊月は眼球の奥がハレーションを起こしたのに涙が上瞼に溜まる違和感にだけ、ようやく目を閉じる。 「ぐちゃぐちゃに、何?」 情交の最中に冷静な声音が耳元に囁かれ、まるで女のような反応をしている自分にぞくぞくと秋波が背に登る。 「絞まったん、わかる?」 髪がさらさらと枕に滑ってはしたなく揺れる腰に、爪先がシーツを掻いたのをスカートの向こうに見る。 「あっ、ふあ・・・!」 「おっと。」 背筋を駆け上る悪寒にも似た熱に、腰を突き出すように背が撓り、爪先がまるく握られた。 「にゃらぁ、らめ、らめらめらめ・・・っ!」 気が狂いそうな性感に首を振るが、軽く首に歯を当てられ、そのまま昇った。昇ってしまった。 「あふ、ふにゃあああぁぁ・・・。」 腹の中に熱く硬く残る異物を愛おしげに内壁は包み、具合良く導こうと媚びている。 「ああ、きもちええ?」 「あめぇ・・・。」 ぱちゅんと卑猥に鳴らされた肌に、肩越しに視線を投げやれば、何を考えているのか笑みを深くする今吉と視線がかち合う。 「どないする?ワシまだイけてへんよ。」 「いあっ、い、や。しょいちさ、こわい、こわいぃ・・・!」 「ええよ、なんも考えんで。きもちええ?」 「らめ、しょーいちさん、いってぇ・・・?」 揺れた腰に嗚咽を零し、口を覆い、背筋を撓らせる。 「ん、うんー!!」 「それもええけど、健気で。」 言い、今吉はその手を取り払う。関節のしっかりした、バスケットボールに馴染んだ手を指を絡め、握り合わせた。 「にゃらああああ!ひんっ、しょいちさ、やら、はげし!」 甘い絶叫が迸り、はしたなく痙攣した腰に本能のまま打ち付ければ、あん、と雌の声が高く上がって、結合に使われる後孔は真っ赤に腫れ上がって熟した音を立てて誘惑する。 「あ!」 腹の中で血潮を噴く様に震えたそれが出て行って、奇妙な喪失感に伊月は身を震わせる。 「や、しょぉいちさん・・・。」 「絞め過ぎや。」 「やぁ・・・。」 擦り合わせた膝にコンドームを取り払われながら、痙攣する指先が真っ直ぐに今吉の腕に縋る。 「めちゃくちゃに、こわしてくんなきゃ、いや、です。」 ほなこれ要らんね、と今吉はベッドの下にコンドームを隠し直し、伊月の白い肌を余すことなく自分のものにするため、悪趣味に残したセーターとスカートを乱暴に脱がせた。 「え、しょーいちさん?」 「乱れたこと、後悔させたる。」 「え、ちょ。」 「気持ちええ時は言いな。」 「へ。やです!」 「まあ言わせたるからええわ。」 「やだやだやだ、やだもぉ挿れないでぇえ!」 首筋に喰いつかれて本能的な恐怖に身を震わせた伊月の手は、既に今吉の左手と繋がれたままだ。 |
伊月さんが必死に食らいつこうとしてんのにへらへらしてた今吉さんが好きです。オバフロで伊月さんが消えた時の今吉さんの吃驚顔が大好きです。
どうでもいいですけどこれ途中で何を描きたかったのか自分でも謎です。背徳えろ?女装えろ?おねだり?駄目だ思い出せない。思い出したらリベンジします。
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やはり思い出せないというw
20141009masai