キックルズ特別増刊号より。














 

キックルズ特別増刊号より一部抜粋。


昨今に増え続けるホームレスに相次いで、ストリートチルドレンまでもが完全名称化しつつある現代日本の未来はどこへ行くのか。混迷を極める低年齢社会にキックルズ編集部、長谷川が迫る!

場所は都内某所、野外ステージは時折、合唱団や演劇団が使用し、ストリートバスケットのコートや子供向けの遊具もある何の変哲もない、広い公園の敷地内には路上生活者と呼ばれる少年たちがいる。気合が入っているのかと思うか、それとも社会へ無関心な若者と取るかは読者各位に任せることにします。
早速少年の一人に接触成功。気さくな彼はいろいろと話をしてくれた。

増えるストリートチルドレンにキックルズ編集部が迫る!

ー「不良の吹き溜まりつか、そんな認識でしょ」

少年T(以下T。18歳の高校生だった。)「路上生活者wwwいや、間違ってはないっすけどwww俺は違いますよwww気が向いたら帰ってるし、勉強もしてますってwww」
ーー将来の夢ということ?
T「あーwwwそっすねwwwこう見えて医療系の専学とか目指してます。頭いいんですよ俺www」
ーー医療系の専門学校って、え?え?
T「相棒が医者志望なんでwww」
ーー相棒?
T「高校でずーっとニコイチだったんでwww」
ーーその相棒さんは?
T「Sちゃんはこんなとこ来ませんよーwww」
ーーこんなところ、とは?
T「あー、不良の吹き溜まりつか、そんな認識でしょ?記者さんもさ。」

どうやら彼等は自分たちのことを実に客観的に見ているようだ。

T「まあ、ガッコとかであるっしょwトモダチと遊んでたらこんな時間なっちゃったーってのwwwそれの延長っすよwww俺もなんだかんだで友達やSちゃんと一緒のほうがベンキョ捗るし、その辺スペシャリストもいますしwww」
ーースペシャリスト?
T「ここで遊ぶ連中の纏め役っていうかw ね、Iさん!」

TはIという19歳の少年を紹介してくれた。殆どが未成年ということで、写真の許可は降りなかったが話せる範囲でならと話してくれた。

I「てか俺、纏め役とか大層な事してないからね?」
T「またまた〜www」
ーー纏め役とは具体的に?
T「喧嘩の仲裁とか、女の子に夜道危ないって警告したり、あーお金の調達もIさん得意じゃねwww」
ーーストリートチルドレンを纏めるってどんな手腕www
I「いや、ストリートチルドレンって括ってますけど、Tは帰る家あんじゃん。大概そうっすよ。本気で家の無い奴って実はまじで一人二人。」
ーーん?I君は?
I「俺は家が嫌いなんで(苦笑)。必然的にここもいる時間が長いんすよ。古株って訳じゃないけど・・・。」(言いよどむ)
T「だってIさん時々怖いし。Aいるし。」
ーーA君?
T「Iさんのカレシでっすーwww」
I「おまっ、ほんとそういうのやめてくない!?」
ーー彼氏・・・ですか?
I「いやあの、(焦り)カレシって語弊だらけじゃないですか!飼い猫みたいな弟みたいなもんです。」
ーー飼い猫で弟さんwww
T「言い得て妙www」

何やら複雑な人間模様もあるようです(笑)。

ーーどうやって暮らしているんですか?いつから?
I「俺は去年の冬あたりですかね。凍死するかと思ったwそしたらAが来て。」
T「人間毛布www」
I「黙れ。」

I君、怖かったです。

I「金回りは色々ですよ。O建設で設計士の真似事して小遣い貰ったり、本気でヤバイ時は身売りなり運びなりして・・・あ、今のマズかった?」
T「マズイっしょwww」
I「あともっとヤバイ所だとA不動産w」
ーーちょ、そこ知ってるwww
I「うわまじで?特定ナシっすよ?www」

彼らの生活の末端を探る!

ー「手段選べない時だってあるしさ。」

R「なーにー?なんか取材ー?」
I「あ、サメブックスって所の。」
R「アングラ雑誌じゃんwww俺結構好きー!」
ーーあ、光栄です。
R「いつ発売?買うわ。」
I「Rさん気が早いwww」
ーー沢山お友達いるんですか?
R「あー、どうかなー。俺はバスケしたくて(ストバスコートを見る。)来てるだけだしー。Iとは気の合う仲間?」(首を傾げる。)
I「それはどうも。」
ーーどういった仲間で?
I「Rさんとはバスケで知り合いましたよ。俺はここくる前はずっとバスケしてたんで。」
R「ポジ一緒だったからねー。」
T「あ、俺も俺も。」
I「最近はバスケ関係じゃないのも増えてるよね。」
T「そうそう、Iさんの身売り仲間www」
ーー身売りって・・・?
T「言っていいの?」
I「聞くんだからいいんじゃない?所謂売春っての?手段選べない時だってあるしさ。もうしょうがなくない?」
T「Iさん潔過ぎでしょwww俺にまで買わすしwww」
R「えっ。」
ーーえっ。
I「T!いやいや、流石に仲間には手出ししませんてwww煙草くれつったらキスしてって言われたからwww」
T「ヒドイ俺の純情!!」
I「そんな柄かお前。」
T「サーセンwww」
R「相場ってどうなの?男でしょ?」
ーーあ、気になりますね。差し支えなければ。
I「ちょ、Rさん悪ノリwww まあ、俺の場合は五千で手扱き、一万でフェラ有り若しくはマグロ。それ以上なら三万、かな。あとはお客さん次第。ホテル代は基本割り勘。」
ーー三万以上なら特殊な感じ?
I「女の子も相場はそれくらいでしょ?アブノーマルラインは俺が決めるんで、駄目つったら駄目ですね。ゴーカンでしょ、そうなると。そうしたら買ったほうもちゃんと線引きしてくれるんで。てゆかお金で線引きしたほうがある意味安全?」
T「聞かないでwww」
ーーあの、女性相手じゃないんですか?
R「Iの客はダントツに男が多いよなwww」
T「ですよねーwww」
I「俺だって好きでこの顔じゃねーよ?」

I君は女性的容姿の美人な青年でした。しかしちゃんとした相手はいるとのこと。世の中不公平ですね(笑)。
A不動産やY製薬の運びもやると彼は語ってくれました。要するに、生きるための手段は選んでいないという事です。その他にも掲載が戸惑われる単語は飛び交いますが割愛です。というかI君の飼い猫で弟さんみたいな少年から無言の圧力が。そこに飛び込んできたのがなんと、高校バスケ界でも有名な、モデル、黄瀬涼太さん(18)でした!

キセリョ「え、ちょっ、事務所におこらえるwww」

との事でしたが、面白そうだと取材を受けてくれました。

黄瀬涼太の素顔。

ー「モデルとかそういうの関係なしに遊んでくれるし」

「いや、ぶっちゃけ、IさんとかTっちとかと気が合うんで。なんか吹っ切ってるトコとかw?色々楽しいですよここ。バスケも出来るし、あ、この間は劇団員に欠員が出たとかでステージ混ぜてもらったり。まあ、日付が変わる前には帰らされちゃいますけどね、Iさんに。」
ーー牛耳ってますねIさん。
「いや、牛耳ってるっていうか、正しいんですよ、この人。俺は名前も売り物だし、身体の管理も仕事ッスから、まあ言い方アレだけどストリートチルドレンにキセリョが混ざったらスキャンダルだろ、つって帰らされます。そこまで売れてないんスけどね、俺は。確かに今後を考えると売れなきゃなんないし、それに汚点がつくのも事務所としてはヤバイし。Iさんのやってることは知ってるつもりだし、いつかは俺が養えたら、とも思いますよ。正しいけど危なっかしいんスもん、Iさん。」
ーーI君が好きなんですね。
「てゆか、ここにいる人皆好き。モデルとかそういうの関係なしに遊んでくれるし、バスケもいろんなメンツ揃ってて面白いし。ああ、地方組だった他校の先輩が戻って来たりして、出来なかったリベンジが果たせるのもいいッスね!K先輩とかには相変わらずシバかれるし、なんかちょい昔に戻ったみたいで、俺は好きッス、この公園。」

彼らは随分とこの公園を愛しているらしい。
家より友達のほうが楽しい、とは誰にでも経験のある感情ではないだろうか。
ストリートチルドレンという言葉で括ってしまうには惜しい。あの公園はきっと、彼らにとってのネバーランドで、彼らはあの公園にいる間、一時のピーターパンに戻るのだろう。

ーー最後に何かありますか?
T「え、じゃあ、来週は帰るからねー妹ちゃん!」
I「何の報告だTwww えっとじゃあ、場所バレ身バレしても凸勘弁で。繁華街の何処かでお会いしましょう。」
R「I、何の宣伝www あ、俺バスケ行ってくる。」
二人「いってらー!」
キセリョ「Iさんカラオケ行きましょー!」
I「だからwww」
ーー楽しそうで見ているこっちも楽しかったです。どうもありがとうございました。














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ふうん、と読み終わった雑誌を春日に返し、伊月は、よくもまあ、なんて嘲笑に似た笑みを浮かべると、紙片を千切って舐め溶かした。高くなった空を見上げて、あー、なんて気の無い声を上げ、日の光に切れ長の目を眇めた。

「小綺麗に飾ってくれちゃって。」
「これ以上は読者が引くだろー。赤司の判断は妥当だ。」

記者・長谷川はICレコーダーを回しながらメモをとっていたが、今のカット、と赤司が度々裁ち鋏をしゃきりと鳴らしていた。相変わらず伊月の背中にくっついて。
赤司征十郎の過去を伊月はよく知らない。同じ孤児として修道院で育ったくらいだ。
但し、高校生だった二年間を京都の『赤司』という名家で引き取られて過ごした間に随分と言葉が少なくなっていたそれだけ。そして、赤司という名前は、その家の物であって、確かに赤司のものでもあるということ。
赤司征十郎の事を、伊月俊は知っている。聞いてはいないし聞こうとも思わなかったが、今回の件ではっきりした。

「赤司、お前が誰でも、俺は愛してる。」
「・・・俊さん?」
「おー熱烈だことー!」
「それはどーも。」
「俊さん。」
「なに?」
「俺を愛してくれて、ありがとう。」

冷やかされる中、赤司は伊月の肩を抱き寄せて、その真っ赤なくちびるを貪った。真昼間のベンチに押し倒されたのは、伊月にとって流石に想定外だった。

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NO犯罪!YES萌え!!な今宵月の下でシリーズ外伝。古今東西森羅万象凡ゆる物と関係は一切ございません。我が家の俊ちゃんはきずぐすりを探して徘徊しています。赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月下さい赤月増えろ!!■少し構成変えました〜。(9/20■タグありがとうございます!!魅了って!魅了!!その言葉に魅了されます私は!!ありがとうございます!!(9/21

2012年09月19日 22:45初出を再構成。

これは愛読雑誌がモデルになってますー。探しちゃ駄目ですよ☆

20121114masai